体の最も大事な部分は、リードし制御する頭や手ではありません。最も重要な部分は他よりも見栄えが悪いと思われる部分です。それが教会の神秘です。教会の中心を形作るのは、私たちの内で最も弱い人々、老人、幼子、障害を持った人、心の病を患う人、飢えている人、病気の人です。抑圧から自由へと呼び出された者である私たちはこのことが分かるに違いありません。パウロが言っています。「わたしたちは、最も見栄えが悪いと考える体の部位を、最も大いなる威厳で包むのです」(Ⅰコリント12:3、NewJerusalemBibleからの私訳)
貧しい人々が教会の最も大切な部分である時、神の民である教会は私たちの間におられる生けるキリストを真に姿、形ある方として示すことかできます。貧しい人々を思いやることは、キリスト教的慈善事業をはるかに超えるものです。それは、キリストの体となることそのものです。
（今日のパン、明日の糧、ヘンリ・ナウエン）
