Balten Seijin の今日のひとこと

いくつかの霊想書の中からその日のお気に入りを載せます

最も日常的なことが最も神秘的

 エマオへの途上でイエスが一緒に歩かれた二人の弟子たちは、イエスがパンを割かれた時イエスであることに気づきました。パンを割くということ以上に、 一般的で日常的な仕種が何かあるでしようか それは、あらゆる人間の仕種の中で、最も人間的なものでしよう。それはもてなしの仕種であり、友情、思いやり、 一緒にいたいという願いの仕種です。パンを一つ取って、祝福し、割いて食卓を囲んでいる人々に与えることは、一致、交わり、平和を表します。エスがそうなさる時、イエスは最も日常的でありながら、最も非日常的なことをなさっておられます。それは最も人間らしい仕種であり、同時に最も神らしい仕種でもあります。
 この最も日常的で、最も人間的な仕種によって、私たちは、私たち自身のただ中にキリストがおられるのを知ります。それは大いなる神秘です。私たちが最も人間らしい時に、神が一番身近に感じられるのです。

 

(今日のパン、明日の糧、ヘンリ・ナウエン)