Balten Seijin の今日のひとこと

いくつかの霊想書の中からその日のお気に入りを載せます

貧しさの中の宝探し、まず、しーさー!

 金持ちになりたいと思っている人たちに囲まれながら、どうすれば貧しさを神に到る道として受け入れることができるでしようか。貧しさには多くの姿があります。「わたしの貧しさって何?」と自分に尋ねてごらんなさい。それは、お金がないことですか。感情が安定していないことですか。愛し合う相手がいないことですか。安心できないことですか。安全がないことですか。自信がないことですか。人間誰しも、どこか貧しいところをもっています。そこが、まさに神が宿ろうとしておられるところです。「貧しい人々は、幸いである」(マタイ5・3)とイエスは言われます。すなわち貧しさの中に私たちにとっての祝福が隠されているのです。
 私たちは自らの貧しさを覆い隠したり、無視しようとするあまり、貧しさの中に宿っておられる神を見つけるチャンスをしばしば見逃しています。私たちの宝物が隠されている場である自分の貧しさを、思いきって見てみようではありませんか。

 

(今日のパン、明日の糧 ヘンリ・ナウエン)