わたしは山にむかって目をあげる。わが助けは、どこから来るであろうか。わが助けは、天と地を造られた主から来る。主はあなたの足の動かされるのをゆるされない。あなたを守る者はまどろむことがない。(詩篇121:1-3)
われ時にわが眼を挙(あ)げて援助(たすけ)を求む。ひとり心に間うていう、わが援助は何処(いずこ)より来るかと。しかり、わが援助は政府より来たらず。 教会より来たらず。はたまたわが修養よりも、信仰よりも来たらず。わが援助はエホバより来たる 宇宙を造りたまえるエホバより来たる。わが援助は人より来たらず。また自己(おのれ)より来たらず。外より来たらず。衷(うち)より来たる。しかもわれならざる衷より来たる。 天地(あめつち)を造りたまいて、しかもわが霊に宿りたもう神より来たる。ゆえにわれは人に対して独立なり。されども自己によらずして他者に頼るわれは強し。されども誇るをえず。わが援助を工ホバに仰いで、われは謙(へ)りくだりて強健なるをうるなり。
（一日一生 内村鑑三）
