イエスは神によって取り出されました。もっとよく一言、つなら、神によって選ばれました。イエスは選ばれた方です。神は永遠から、最も尊いみ子を世の救い主とするために選ばれました。選ばれるということは、特別の関係を表します。すなわちかけがえのないものとして知られ、愛され、選び出されるということです。私たちの社会では、自分か選ばれているということは、他の人々は選ばれていないことを意味します。けれどもこれは神の場合にはあてはまりません。私たちか選ばれているということを明らかにするために、神はみ子を選ばれました。
神の国には、競争も敵対もありません。神の子は、ご自身が選ばれていることを私たちと共有してくださいます。神の国では、一人ひとりか尊く、かけがえのないものであり、 一人ひとりに、他の人々もまた選ばれていることを見出す目と、それを喜ぶ心か与えられています。
(今日のパン、明日の糧 ヘンリ・ナウエン)