無実の罪で捕らえられた人が世の権力者の前に引き出された時、何と言うでしようか。「私は無実です。早く真実を明らかにし、私を解放してください、と言うのが普通だと思います。
しかし、伝道者パウロは、2年以上も無実の罪で牢獄に繋がれ、鎖で手錠や足かせをかけられた状態でアグリッパ王の前に引き出された時、次のように語りました。
「私が神に祈ることは、ただあなただけでなく、きょう、私の話を聞いた人もみな、私のようになってくださることです」 (使徒の働き26:29)。
2年以上も牢獄に繋がれていたのに、パウロの中には世の最高権力者も持っことができない内的な輝き、決して取り去ることができない喜びがありました。パウロは言うのです。 「王よ。あなたにこの輝き、喜びを知っていただきたい。イエス。キリストに出会っていただきたい 」と。
私たちは人生の中で、思いもよらぬ出来事に遭遇することがあります。 一方的に人から否定されることがあります。確かに、私たちは傷つき、痛みますが、 そのような中にあって、なお湧き上がる喜びと輝きを与える神がいると言うのです。
あなたは状況の奴隷ではありません。尊い神の子です。神の息吹があなたに吹き込まれる時、あなたは立ち上がるのです。キリストが私たちの中に住み始めるからです。状況は思うようには変わらないかもしれません。しかし、状況はあなたを卑しめることはできません。あなたは、状況よりも尊い存在だからです。あなたは、 キリストと共に喜びの道を歩き始めるのです。あなたのために祈っています。
（366日元気が出る聖書のことば 岩本遠億）
