地獄を第二の死として見ると、中世の美術や文学によくあるような、永遠の苦しみや拷問といったイメージは取り去られます。地獄は、悪いことをした罰というよりも、いのちを選ぶことに対する拒否であるということがはっきりします。実際、黙示録が永遠の死に到る罪としてあげているものは、死へ向かう選択です。殺人、 忌まわしい行い、みだらな行い、うそなど(黙示録21:8) です。死を蒔く時、私たちは死を刈り取ります。けれども、いのちを蒔く時、私たちはいのちを刈り取ります。種を蒔くのは私たちです。
(今日のパン、明日の糧、ヘンリ・ナウエン)