Balten Seijin の今日のひとこと

いくつかの霊想書の中からその日のお気に入りを載せます

死は出産と同様、いのちに至道

 私たちは一生の内で、死の準備をしなければならなくなる時があります。年を取ったり、重い病にかかったり、あるいは大きな危険にさらされたりすると、もはや単にどうすればよくなるかということだけに、気をとられているわけにはいかなくなります。「よくなる」ということか、死を超えた新しいいのちに移ることを意味するのでない限り。私たちの文化は、様々な仕方で死を扱っていますかこの文化の中にあっては、よく死ぬための準備をする創造的なサポートを得ることは困難です。私たちの唯一の願いは、この地上でできるだけ長く生きることだと多くの人が思い込んでいます。けれども、死ぬこともまた、出産と同じように、新しいいのちに到る道なのです。それは、 コヘレトの言葉で「何事にも時があり…生まれる時、死ぬ時」(コヘレト3・1ー2)があると言われているとおりです。
 両親が私たちが生まれるのを準備してくれたのと同じ注意と心遣いを持って、私たちは自らの死に備えなくてはなりません。

 

(今日のパン、明日の糧 ヘンリ・ナウエン)