Balten Seijin の今日のひとこと

いくつかの霊想書の中からその日のお気に入りを載せます

神は、サンタでも警官でもなく、放蕩息子の帰りを待つ父

 地獄は刑罰の場所、天国は褒賞の場所として表されることがよくあります。けれども、このような発想だと、私たちは、神を警察官かサンタクロースのように考えがちになります。警察官は、私たちが間違いをすると捕まえようとし、間違いがあまりにも大きくなると、刑務所に送ります。サンタクロースは、私たちのよい行いをすべて数えておき、 一年の終わりにごほうびを靴下の中に入れてくれます。
 けれども、神は警察官でもサンタクロースでもありません。神は、私たちかどれだけ言うことを聞き、また聞かなかったかによって天国に送ったり地獄に送ったりはなさいません。神は愛であり、ただ愛なのです。神には、憎しみも、復讐してやろうという思いも、私たちか罰せられるのを見て喜ぶといったようなこともありません。神は赦し、癒し、回復することを望んでおられます。私たちに限りない慈しみを示し、私たちが帰ってくるのを見たいと望んでおられます。けれども、放蕩息子の父親か、息子に自分で決断させたのと同じように、神は私たちにも神の愛を拒否する自由を与えてくださいました。たとえ私たちが自ら破滅する危険をおかすことになるとしても。地獄は神か選はれるのではありません。それは私たちの選択です。

 

(今日のパン、明日の糧 ヘンリ・ナウエン)