Balten Seijin の今日のひとこと

いくつかの霊想書の中からその日のお気に入りを載せます

歴史上のキリストと今、内に生きるキリスト

 聖餐の食卓を囲み、「これはキリストの体、キリストの血」と言って一つのパンから食べ、 一つの杯から飲む時、私たちは今ここにおいて生きているキリストとなります
 エスを信じるとは、神のみ子イエスが昔生きておられ、偉大な奇蹟を行い、すばらしい教えを説き、私たちのために十字架の上で死なれ、墓から復活されたということを、私たちが信すべきこととして承諾するということではありません。イエスを信じるとは何よりもます、イエスが私たちの内に生きておられ、このイエスが私たちの内にあって、私たちを通して神から受けた使命を成し遂げようとしておられるという真理に、あますところなく自分自身をあけ渡すことです。私たちの内にキリストが生きておられるということを、このように霊の深みにおいて知るならば、イエス受肉、死、復活という神秘が歴史の中で実際に起こったのだということを心の底から信し、言葉で言い表すことができます。歴史を生きられたキリストを私たちに開き示されるのは、実は私たちの内に生きるキリストなのですから。

 

(今日のパン、明日の糧 ヘンリ・ナウエン)