聖餐は、イエスが私たちにとって一番身近な方となって共にいてくださる場です。というのも、イエスが私たちの 「内」にキリストとなって生きておられるばかりか、キリストとして私たちの「間にも」生きておられるからです。エマオで、 パンを割いた時にイエスであると分かった弟子たちが、互いの間に新しい親密さを見出して、共に友人たちのところへ戻って行く勇気を得たように、イエスの体と血をいただいた私たちも、 お互いの間に新しい一致が生まれたことに気づくでしよう。キリストが私たちの内に生きておられることが分かると、 キリストは私たちの間にも生きておられ、私たちを一つの体にしてくださるということも分かるようになるでしよう。私たちは一つの体にされることによって、 キリストがこの世界に親しく現存しておられることを共に証しするのです。
(今日のパン、明日の糧 ヘンリ・ナウエン)