Balten Seijin の今日のひとこと

いくつかの霊想書の中からその日のお気に入りを載せます

指導者たちに寄り添う必要

 貧困や苦しみ、痛みは何よりもまず、そして例外なく教会の底辺に起こることと考えがちです。私たちの指導者のことを貧しいと考えることはめったにないでしよう。けれども教会の頂点には、大きな貧困、深い孤独、つらい孤立感、切実な抑鬱よくうつ状態、たくさんの苦しみがあります。
 私たちは、教会の指導者たちーー牧師、神父、司教、教皇などーーなどの苦しみを認め、彼らを弱い者の仲間に迎え入れる勇気を持つ必要があります。指導者である人々の権力、富、成功に心を惑わされることがないなら、すぐにそれらの人々の無力さ、貧しさ、失敗に気づき、底辺にいる人々に向けようとするのと同じ思いやり、共に苦しむ心を携えて、指導者たちに近づこうという気持ちになるのではないでしょうか。神の目には、底辺と頂点の間に何の隔たりもありません。同じように、私たちの目にもあってはなりません。

 

(今日のパン、明日の糧 ヘンリ・ナウエン)