Balten Seijin の今日のひとこと

いくつかの霊想書の中からその日のお気に入りを載せます

信仰は認知症になっても消滅しない

 私たちは、信仰と信心とを同一視する傾向があります。信心は、神や仏を信じる心です。人によって信心の強さは違います。信心深いことは宗教の世界では一つの徳性と見なされ、出家、献身によって深まったり、修行によって強められたりすると考えられたりします。
 しかし、聖書は言います。信仰は人に属する徳性ではないと。信仰は、私たちが修行精進したり、 心を整えることによって深まったり、完成する心の状態ではないのだと。

 信仰は実体である。 キリストが十字架と復活によって、完全な信仰を作り、 これを私たちに与えてくださったのだと言うのです。
 信心は、私が死んだら同時になくなってしまいます。その前に認知症になって消えてなくなるかもしれません。しかし、 キリストが与えてくださった信仰は、永遠に失われることはないのです。

 宗教人は自分の、 そして他の人の信心を間題にしようとします。 しかし聖書は、この信仰を永遠に完成したキリストを指し示します。このお方から目をそらすなと。私たちも自分や人の信心を見るのではなく、信仰を完成なさったキリストを見つめよう。全てはこれに始まり、 これに完成する。

(366日元気が出る聖書のことば 岩本遠億)