Balten Seijin の今日のひとこと

いくつかの霊想書の中からその日のお気に入りを載せます

広島と長崎の間に願うことは、キリストの火が投じられること!

 人は、自分が理想とすることを実現するために存在するのが神だと考える傾向があります。戦争や自然災害、飢饉や病気、経済的な苦しみ、さらには人間関係の不和などの問題が起こらないようにすべきなのが神だと考えるのです。

 そして、その実現のために神を拝み、あるいは、自分の思いが叶えられない時には神を否定する。しかし、これは、神を信じているのではなく、自分の理想を拝み、自分の理想に絶望しているということではないでしようか。

 しかし、 そのような者たちに語りかけてくださる神がいると聖書は言います。人間の思いをはるかに超え、御前にあるもの全てを焼き尽くすことができるお方が、私たちを求め、語りかけてくださると。
 「あなたのように、火の中から語られる神の声を聞いて、なお生きていた民があったたろうか」(申命記4:33)
 そのとき、私たちは何を聞くのでしようか。何を申し上げるのでしようか。
 自分の理想、自分の願いなどというものは全て焼き尽くされてしまう。しかし、その時、この方の声、この方の言葉が、この方に出会う者たち一人一人の中に満たされる。
 しかし、それこそが私たちにとっての救いなのです。キリストの火がこの思いを焼き尽くしてくださる。キリストの言葉が私の言葉となり、キリストの御思いが私の思いとなって行くのです。キリストは言われました。

 わたしは、火をこの地に投げ込むために来た。(ルカによる福音書12:49 【口語訳】)

 

(366日元気が出る聖書のことば 岩本遠億)