Balten Seijin の今日のひとこと

いくつかの霊想書の中からその日のお気に入りを載せます

「いいね」ではなく「愛」ね!

 神と共に静まっていると、自分がいかにいろいろなものに頼っているかということにすぐに気づきます。私たちは日常生活に多くある、気をそらせるものがなくなると、不安になって緊張してしまいます。誰も話しかけてくれなかったり、訪ねてくれなかったり、誰も私たちの助けを心要としなかったりすると、自分が取るに足らない人間であるかのように感じます。そして、自分は役に立つ人間だろうか、価値があるのたろうか、必要な人間なのだろうか、と考え始めます。私たちは、不安に満ちた静まりから早く抜け出し、自分が「ひとかどの人間だ」と安心するために再び忙しい生活に戻ろうとしがちです。けれども、それが誘惑なのです。というのも、私たちをひとかどの人間にするのは、人々がどう思うかではなく、神が私たちを永遠の愛で愛してくださることによるからです。
 真の自分であり続けるためには、静まりの中で神にしがみついていることです。神は私たちを本当の自分にしてくださる唯一の方だからです。

 

(今日のパン、明日の糧 ヘンリ・ナウエン)