Balten Seijin の今日のひとこと

いくつかの霊想書の中からその日のお気に入りを載せます

一生の旅

 家(うち)に帰っていくことは、生涯をかけての旅です。私たちには、放蕩に道を踏み外したり、憤りのあまり身動きが取れなくなることがよくあります。知らぬ間に想像の中で欲望のとりこになっていたり、怒りに満ちた復讐心にかられていたりして道に迷っています。そういう時に夜見る夢や白昼夢を通して、私たちは道に迷ったことにしばしば気づくのです。
 祈りや断食、心を込めて人に関わるなどの霊的な修練は、家に帰る私たちを助けてくれます。家に向かって歩き始めると、それがどれだけ遠い道のりであるかが分かってくることかよくあります。けれども、くじけないようにしましよう。イエスが私たちと共に歩いてくださり、私たちに道々話しかけてくださるからです。注意して耳を澄ませていると、途中なのにもうすでに家にいることが分かるでしよう。

(今日のパン、明日の糧 ヘンリ・ナウエン)