私たちは、すぐに思い煩います。思い煩うのは、自分がこうしたい、こうなったら良いと思うことがあるのに、自分のカでは自分の思い通りにいくかどうか分からないからでしょう。
そんな私たちに聖書は勧めています。「何も思い煩わないで、 あらゆる場合に、感謝をもって捧げる祈りと願いとによって、 あなたがたの願い事を神に知って頂きなさい」 (ピリピ人への手紙4:6)と。
しかし、聖書は 「そうすれば、 あなたがたの願い事はかなえられる」とは言わないのです。聖書は言います。「そうすれば、 人のすべての考えにまさる神の平安が、 あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」 (同4:7)と。
自分の思いが実現することよりも、 もっと大切なことがある。 それに聖書は気付かせようとしています。
神は私の願い事の全てを知ってくださっている。 しかし、 私のすべての思いにまさる神の平安がある。 その神の平安を私の中に満たすことが、 神の答えなのだというのです。
いろいろな思いで揺れ動く私の心、 これが最善と思うことさえ、時と場合によって変わるのが私たちの心。
しかし、そんな私たちの心と思いを守ってくださる方がいる。ご自身の平安を満たしてくださる。握っていてくださっているのです。私たちの心が暴走しないために。
全てを知って導いてくださる神、この方にお任せできますように。
（366日元気が出る聖書のことば 岩本遠億）
