Balten Seijin の今日のひとこと

いくつかの霊想書の中からその日のお気に入りを載せます

私の隣人とは誰か

「隣人を自分のように愛しなさい」 (マタイ22:39)と福音書は言っています。しかし、隣人とは誰のことでしょう。私たちはよく「私の隣人って、この地球で一緒に住んでいるすべての人のこと、特に、病気の人とか飢えている人とか、死にかけている人とか、困っている人みんなのこと」とこの質問に答えます。けれども、これはイエスが言っておられることではありません。「わたしの隣人とは誰ですか」という質問に答えるため、善いサマリア人の話をなさった時(ルカ10:29-37)、イエスは次のように問いかけて話を締めくくられました。「さて、あなたは… だれが追いはぎに襲われた人の隣人になったと思うか」。エスか明らかにしておられる隣人とは、身ぐるみをはかれ、殴られ、半死半生になって道ばたに倒れている気の毒な男の人のことではありません。道を渡って、「傷に油とぶどう酒を注ぎ、包帯をして、自分のろばに乗せ、宿屋に連れて行って介抱した」サマリア人のことです。私の隣人とは、私のために道を渡って来てくれる人のことです。

 

(今日のパン、明日の糧 ヘンリ・ナウエン)