Balten Seijin の今日のひとこと

いくつかの霊想書の中からその日のお気に入りを載せます

「時が癒す」の本当の意味

 「時が癒してくれるさ」とよく人は言います。それが、負った傷を時とともに忘れて、何事もなかったかのように生きていけるようになるという意味であるなら、「時か癒してくれる」というのは正しくありません。それは真の癒しではなく、現実を無視しているにすぎません。けれども、難しい関係にあっても誠実さを失わないことで、私たちか互いにどのように傷つけ合ってしまったのかをより く理解できるようになるという意味であれば、「時が癒してくれる」という言い方は、深い真理を表しています。「時が癒してくれる」とは、受け身になって待っことなのではなく、積極的に自らの痛みと関わり、赦しと和解の可能性を信じることです。

(今日のパン、明日の糧 ヘンリ・ナウエン)