われはつねにわがカの足(た)らざらんことを恐れ、 神はつねにわが力の足り過ぎんことをおもんぱかりたもう。われはわれ強からざれば弱しと思い、神はわれ弱からざれば強からざるを知りたもう。われはわが力を増さんと欲し、神はわが力 を殺(そ)がんと欲したもう。わが思うところはつねに神の見るところと異なる。われの焦慮(しょうりょ)する時に、神は笑いたもう。われは己れを知らずして、 つねにみずから苦悩(なや)むものなり。
(内村鑑三 一日一生)
われはつねにわがカの足(た)らざらんことを恐れ、 神はつねにわが力の足り過ぎんことをおもんぱかりたもう。われはわれ強からざれば弱しと思い、神はわれ弱からざれば強からざるを知りたもう。われはわが力を増さんと欲し、神はわが力 を殺(そ)がんと欲したもう。わが思うところはつねに神の見るところと異なる。われの焦慮(しょうりょ)する時に、神は笑いたもう。われは己れを知らずして、 つねにみずから苦悩(なや)むものなり。
(内村鑑三 一日一生)